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赤坂山山頂から琵琶湖をのぞむ
赤坂山山頂から琵琶湖をのぞむ

2022年4月17日、はじめて登山に行きました。滋賀県にある赤坂山です。標高 800m 級の低山登山です。登山経験が豊富な勅使純雄さんに導かれ、同じく登山ビギナーの小澤美里さんと。

雑感

登山靴は重要

はじめはソールの厚いスニーカーくらいで行くつもりでしたが、靴はきちんと店でフィッティングしたほうがいいということで、コスパがいいと教えてもらった「mont-bell(モンベル)」に行くことになりました。近所にモンベルの店舗があったので、会社帰りに2度ほど通って店員とお話しして決めました。モンベルの「アルパインクルーザー 2000」です。

はじめて登山靴を見ましたが、種類も少なく好きなデザインがなかったのが正直なところで、どれも同じように見えてしまいました。被り率高そうです。

低山登山と言っても、雪が少し残っており地盤が緩い場所も多く、もちろん岩場もあったため靴はやはり重要だと実感することができました。

パッキングを知る

バックパックは、山と道の「MINI2」30L を購入。以前から、登山している方々のバックパックはインスタ等で見ていたので、買うならコレかなと思っていたのを思い切って購入しました。ただ正規のオンラインストアには在庫がなかったのでメルカリで見つけました。ブラックのメッシュがいい感じです。

ただ、何を入れるのかわからない状態で、とにかく雨対策としてビニール袋に入れてのぞんだんですが、結果はどこに何を入れているのかサッパリわからなくなり、おまけに現金を取り出すのに奥底にあるため全部出して確かめないといけない場面もありました。ここは経験値が必要だ。

スマホのアプリ

YAMAP アプリのことは知っていたので、インストールしておいたのですが、結果としては地図を事前にダウンロードしたことと、当日は「活動を開始」をタップしただけでした。一応、これで登山で移動したルートが記録できたと思われる。ただ、次の山を調べてダウンロードしようとしたらプレミアム(月額会員)に登録しないといけなくなりました。

登頂したときに勅使さんから、まわりの山々の情報が見れる「山と高原地図ホーダイ」を教えてもらったので、今後はケースバイケースで使い分けていくんだろうな。

天気と風

当初、登山する山は愛知県にある猿投山(さなげやま)の予定でしたが、当日の天候により急きょ変更したというから驚きです。さすが経験者は違う。登山中は快晴に恵まれ、登頂したときには遠くの山々まで見渡せたので、やはり天候が一番重要だと思い知りました。おかげでとてもいい初登山経験ができました。

あとやはり(まわりに障害物がなにもない山頂は)風が直接あたるので、アウターは必須ですね。登山中は暑かったので汗をかくこともあり、風で冷えてしまわないように休憩中にもアウターは着るようにと指導いただきました。

見るものがたくさんある

山頂では、とにかく登頂した人から順に写真撮影大会がはじまる。お互いに挨拶したり撮り合いしたり。そしてなぜかその日は犬や子供も登っていました。山頂では、コンビニで買ったお弁当を食べて休憩しました。

登山途中は写真を撮っていたのですが、とてもキリがないことも痛感しました。下山途中にすれ違った姉妹のおばちゃんたちが、足元の花を見つけては止まっていたらぜんぜん登れないよと笑って話してたとおり、360 度見渡すことができる空間はとても新鮮でした。

800m 級の低山登山で行って帰って 200 枚以上写真は撮ったのですが、きっともっと撮れる。登山後は、体力的な披露もそうですが、写真選別するという苦行が大変なことがわかりました。

あと、ミニチュアに見える俯瞰写真が好きなことがわかりました。

体力

意外と大丈夫でした。登山前はもっとキツイかもと考えていましたが、靴ズレもなく足を痛めることもなく、筋肉痛も翌日そこそこあった程度で済みました。一昨年くらい前からランニングをしていることもあり、体ができているのかもと勅使さんとは話しました。

いっしょに登った小澤さんも日々走っているそうで、山頂で瞑想したりストレッチしたり、のびのびしてました (笑)。

すべてが過程

登山のイメージは、登頂してこそ達成感があるものだと思っていましたが、それよりもすべてが過程であることを身を持って体験できました。登頂しても下山がある。そう考えると、山頂はZゴールではなく折り返し地点だとおもえる。とにかく過程でいい、過程の充足感を思い出すと、山頂はなくてもよかったのではないか、とさえおもうようになりました。

これもきっと、ビギナー向けにやさしい山をチョイスしていただいた勅使さんのおかげなんだろうな (笑)。

次の山

今回、ビギナーだったこともあり経験者 1 人とビギナー 2 人で登ったわけですが、天気もそうですが何が必要かも含めてソロ登山をしてみてはと勅使さんから提案がありました。ということで、この GW にはソロ登山をしたいとおもいます。その結果はまたどこかに書こうとおもいます。

登山されている方ぜひ情報交換させてください。

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この本とは、先日刊行したばかりの『Era Web Architects: An Archive Project of Takashi Sakamoto』のことです。30名の Web Architect(ウェブの建築家)のポートレート写真とインタビューとが合わさったこの本は、さまざまな角度や視点で楽しむことができる本です。

お手元に届いた方への追伸として一枚添えていますので、その全文を公開します。

この本は、あなたの物語でもあります。

はじめに、1990年から2010年の間に起きたインターネットに関わるニュースを取り上げています。あなたの記憶に紐づくキーワードは見つかりましたでしょうか?

30名の物語を読み進めることで、あなたがそのときどこで何をしていたかをきっと思い出すはずです。そのときあなたは何をしていましたか?

きっと読んでいる内容そこそこに、頭の中は当時にタイムリープしているはずです。

読んでいる内容と当時の記憶とが相互にリンクし、デュアルで進行することで、あなたの物語を読んでいることに気づきます。

読み終えると、きっとあなたはこう思うはずです。

“本当にやりたかったことが、今できているのだろうか”

本文のインタビューでは「もし今20歳だったら何をしているか?」という問いをしています。

あなたならどう答えるでしょうか?

そしてそれは、本当に今からでは実現できないことなのでしょうか?

10年後に、もう一度この本を開いてみてください。

そして、そのときのあなたの物語をぜひわたしたちに聞かせてほしいです。

きっとその頃には、この白いハードカバーは汚れているとおもいます。すでに売られて手元にはないかも知れませんし、部屋の隅っこに積まれたまま放置されているかも知れません。ただ、その汚れが時間の積み重ねであり、あなたの人生に一瞬でも関わった証拠になると信じています。

手にとっていただき、本当にありがとうございました。

最後に、2019年から2021年、このコロナ禍において、この取り組みができたことに感謝しています。この本に携わった方々、応援していただいた方々に深く御礼を申し上げます。

感想はハッシュタグ #eraweb をつけてSNSなど(Twitterなど)に投稿してみてください。きっと見つけてすぐに返信いたします。

2021年8月
坂本貴史

引き続き Era Web Architects プロジェクトをよろしくお願いします。

本件に関するほかの記事も合わせてご覧ください。

※この記事は、個人ブログからの転載です。

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ようやく書籍『Era Web Architects』をリリースすることができました。

クラファンが終了したのが今年の1月頃ですので、およそ8カ月かかったことになります。時間がかかったとみるか、早かったとみるかはこの活動への関与度合いによる気もしますが、ようやく出来上がったという印象があります。

これまでの経緯

オンラインでのインタビュー動画が終わったのが、5月末くらい。並行して記事化をすすめ『WD Online』のほうで後追い公開し、出版社と本格的に話し始めたのが6月後半。そこからおよそ2カ月くらいで入稿・編集を繰り返して8月末に完成し出版することができたことになります。

今回、マイナビ出版さんに編集からデザイン、印刷や製本までを依頼していたため、かなりのスピードで進めることが出来ました。

関係者の皆さまには本当に感謝しかありません。ありがとうございました。

クラファンでご支援いただいた皆さま

冒頭でも触れましたが、この活動はクラファン『CAMPFIRE』で募集し実現した取り組みのひとつになります。書籍づくり応援チケットや全部入りチケット、企業協賛など、ご支援いただいた皆さんの著名を本書の後付に掲載させていただいています。

1月から数えるとかなりの時間を要しましたが、皆さまのご支援のおかげでようやく実現できました。ありがとうございました。

本の中身について

本の内容については、Youtube ライブ配信『Era Web Architects #48 書籍刊行記念』でもご紹介しておりますので合わせてご覧ください。

なお、記載についての誤りなどは見つかり次第、公式サイト等のほうでもご報告させていただきます。

ネットショップでの販売

クラファンでご予約いただけなかった方々に対して、ネットショップ『BASE』からお買い求めできるようにしました。本プロジェクトの『Era Web Architects’s Shop』からご購入ください。

PDF版の販売

マイナビ出版が運営する技術書専門電子書籍ストア「Tech Book Zone Manatee」から、PDF 版を購入・ダウンロードできるようにしましたので、デジタル版がほしい方はこちらからお買い求めください。

イベント企画なども計画中

福岡での写真展を計画中です。また、同イベントにからめてオンラインイベントも企画中ですので、書籍のプレゼント等もご案内させていただきます。

引き続き Era Web Architects プロジェクトをよろしくお願いします。

本件に関するほかの記事も合わせてご覧ください。

※この記事は、個人ブログからの転載です。

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8月24日、配信番組『24 (ニジュウヨン)』の企画で、24km マラソンに挑戦し無事完走することができました。今日はまだ足がガクガクです。これまでの背景と今回の内容について書いておきます。

配信番組『24 (ニジュウヨン)』とは、2017年5月24日から2018年2月24日まで、計10回を放送したライブ配信番組です(ページ末尾に過去ログを掲載)。株式会社エンタミナ田口真行さんのご協力のもと配信し、昨年2020年8月24日にはチャリティイベントとして24時間ライブ配信マラソンを実施しています。

今年も何かしたいなと考えた結果、最近走っていることもあり、24km マラソンに挑戦しようと考えました。

最近走っている理由

昨年の11月末くらいに、キックボクササイズのトレーナーであり現役ファイターの丹羽圭介選手の試合をリアルで観戦した日、勢い余って走って帰ったことがキッカケです。試合会場は後楽園ホールでしたので自宅まで 5km くらいあったと思いますが、その日から毎朝走るようになりました。

それまで走ることは苦手で嫌いだったのですが、なにか走ることで発散できたことがあったようで、毎日の日課として走るようになりました。はじめは近所 2km くらいでしたが、今では 5km/日(100km/月)を目安に走っています。今年に入ってから本格化し、Apple Watch をつけ Nike Run Club アプリで記録しているので記録が全部見れるのもモチベーションになります。ちょうどもうすぐ9カ月目になり、1000km/年を目標に続けています。

ハーフマラソン(21km)も走ったことがなく、10km が最長だったのでどうなるのか未体験ゾーンでしたが、毎日 5km 走っているのなら大丈夫と友人からも応援してもらえたので、やれそうかなとおもって、今回の配信番組「24」に掛けて「24km」走ってみようと思い立ちました。

マラソン結果

結果は、この画面キャプチャをご覧いただければとおもいますが、24.18km を完走し2時間56分(約3時間)かけたことになります。夕方18時にスタートして、21時ちょうどに帰宅した感じです。

いつもと違うコースだったこともあり、先が見えていたわけではありませんでしたが、結果としては前日に思ったような回り方ができ、無事に戻ってくることができました。ペースは 6分〜7分/km 台ですので、それほど早くもありませんね。

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久しぶりに、Automagic Podcast に出演させてもらいました。

最近の取り組み「Era Web Architects プロジェクト」はもちろんですが、昨今のデザインに対する見方についてさまざまな角度で話しています。話が二転三転するので、結論がほしい方には正直オススメできません。夜な夜な雑談トークとして聞き流すくらいがちょうどいいかとおもいます。

話した背景や補足をこの場でも書いておこうとおもいます。モヤモヤしていることを言語化しているので、少々乱暴な言い方もしています (為念)。

  • デジタルだから残らない問題提起
  • 最終成果物ではないデザインの価値
  • UI デザイナーは UI デザインを極める
  • 組織が追いついていない現状
  • 自分の市場価値を試す場

デジタルだから残らない問題提起

一昨年から開始している Era Web Architects プロジェクトとは、デジタルで仕事をしてきたことを再評価し、人を介して残そうとするアーカイブプロジェクトです。業界を超えたときに自分が感じたそれまでの評価をもう一度見直し次世代へと繋ぐ試みです。

単純な受賞経験者や著名人ではなく、ボクが当時注目していた 30 名を選出し、ポートレート写真を撮影して東京都内のギャラリーで展示しました。当時の成果物が残っていないことが多いのですが、彼ら自身を生き証人として当時の情熱や思考過程などを探っていくものです。

また、Youtubeでオンラインインタビューしてそれを「Web Designing Online」で連載していたりします。今後、違う地域での写真展の計画、インタビュー記事は書籍化していく取り組みですので、ぜひ気になった方は公式サイトFacebook ページをチェックしてみてください。

最終成果物ではないデザインの価値

過去に自分が活動していた時期(およそ10年以上前)は、中間(途中)成果物で受託ビジネスも成り立っていました。現代はそのあたりは事業者サイドで行い、アウトソースするのは「How: どう作るか」のほうに偏ってる気がします。

新規事業より既存事業のほうが母数も多くなり、早い段階でチューニング結果(成果)を求める傾向にあると思うので、アウトソースに求める役割もデジタルプロダクトをつくる背景も当時とは変わってきているとおもいますね。

中間成果物の重要性や必要性は今も変わりませんが、「市場の評価 ≒ 産業の習熟度」が変わり、担当する役割も変わりそのデザインの価値も変わってきたとおもいます。

UI デザイナーは UI デザインを極める

以前から、UI デザイナーが UX デザインやサービスデザインを学ぶというのが正直わからなかったところがあります。UI デザイナーは、UI デザインを突き詰めるほうがいいなと思っています。これはボクの価値観ですが、UX デザインやサービスデザインを学ぶことと、UI デザインのクオリティが上がることは関係がありません。

市場の評価や組織の人事評価として、UX デザインやサービスデザインを学んでいる UI デザイナーのほうを優遇する部分があるかも知れませんが、領域を広げすぎてしまい肝心の UI デザインがダメだと「自分が一体何をやってるのかわからなくなる」と思うんです。

それと上に書いた話にもつながりますが、UX デザインやサービスデザインのアウトプットというのは、中間成果物です。この部分の価値は、変化することが必然ですので、最終成果物に一番近い UI デザインを極めるほうがいいというのが持論です。

組織が追いついていない現状

UX デザインやサービスデザインを学生時に学ぶ機会があれば羨ましいと思う反面、それらをそのまま活かせる職業や職場は「ない」と思ったほうが現実に近いとおもいます。それらがうまく機能している現場はきっと少ないでしょう。

たとえば、分業が進んだ大企業であれば「サービスデザイン」と名のつく組織はほぼ存在しないですし、「デザイン」と名がついていますが、実際は事業企画ということになるとおもいますので「企画」の組織だったりします。つまりデザイナーのキャリアパスではないわけです。

さらに、そうした UX デザインやサービスデザインをきちんと評価する基準も評価者も企業にはまだ少ないとおもうので、実は学生に求めることと企業の受け入れ状況には大きくギャップがあるといえます。

自分の市場価値を試す場

評価という点では、少し古い考え方かも知れませんが、名指しで(社内外から)仕事がもらえるようになることが 1 つのマイルストーンだとおもいます。そのためには、社外から評価される機会をつくり、社外との接点を広く持つことが大切だとおもいます。

UI デザイナーという視点でみれば、UX デザインやサービスデザインではなく、純粋に UI デザインについて議論するような場やコミュニティへの参加が必要になるとおもいます。そうした場が社外にないとすると、どこで UI デザインのスキルアップをしていくのか消化不良に陥るとおもいます。

以前ボクがいた組織では、自分の目標設定は、「個人 < 組織(会社)< 社会(業界)」という 3 レイヤーで考えていました。自分の価値を試せる場をレイヤーごとに探し、アウトプットし続けていけるといいなとおもいます。

以上、ポッドキャストで話したことに肉付けするような記事を書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。もし気になった部分や質問などがありましたら、このブログでもいいですし Twitter 等でコメントください。

※この記事は、個人ブログからの転載です。

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去る3月14日、自ら企画した『Webサイトをつくってきた人々の写真展「Era Web Architects」』を無事終了することができました。延べ100名超の皆さんにご参加いただき、本当にありがとうございました。

この取り組みは、着想から実現までおよそ2年くらいかかったことになります。その間に、新型コロナウイルスの世界的大流行にともない一時自粛をしていましたので、2020年9月末からの再始動から数えるとおよそ半年で実現したことになります。

有志で集い、公式サイトを開設し、クラウドファンディング『CAMPFIRE』で目標金額を達成し、モデルへのインタビューを Youtube チャンネルで配信していたりします。展示会はあくまでマイルストーンになりますが、その達成を記念してこの記事は書いています。

ポートレート写真の世界

写真家の坂本貴光さんが今回の撮影をすべて引き受けていただきました。たまたま一文字違いの名前であったことから Facebook でつながった彼にボクの撮影をお願いしたのが2019年8月ごろです。そのときの衝撃と感動を多くの人に体験してもらいたいと考えて本企画を思い立ちました。

Hasselblad のカメラで撮影し、特殊な紙(漆喰・フレスコ紙)への印刷により、黒や白の濃淡が潰れることなく表現され、細かな部分では肌のシワや繊維のほつれやヒゲの剃りあとまで隅々まで見ることができます。1年かけて色を定着させその後死ぬまでは保つというものなので、この物体も残るということになります。

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Clubhouse は音声SNSと呼ばれ、米国で2020年5月に時価総額が1億ドル(107億円)の調達を発表したことで大きなニュースになりました。

日本では、1月23日にアプリがリリースされ、IT界隈のインフルエンサーを中心に広がっていき、1月末時時点ですでに10万人を突破していたらしい。2月4日時点では50万人だと試算されていて、初速の勢いがわかる。なお、Android 版はまだないので iOS 版だけの話です。

なにがそんなに注目を浴びるのか、自分なりにいくつかの観点で書いておきます。

  • 音声SNSというジャンル
  • 自動消滅するライブイベント
  • 出入り自由の参加方式

音声SNSというジャンル

音声メディアの代表格はラジオだと思いますが、2019年末くらいから「Voicy」や「stand.fm」「Anchor」などでポッドキャストをされる方も増えてきました。2020年6月には、Twitter でも音声ツイートできるようになりましたので、SNS + 音声という流れは、背景としてはあったようにおもいます。

また、この背景には AirPods Pro など高機能なイヤホンの登場(2020年10月)と、世界中がパンデミックによる巣ごもりやテレワークなど生活の変化があげられるとおもいます。このタイミングでリリースできたことが一番の勝因だとも言えます。

この Clubhouse は、音声での会話がメインという特長があります。それゆえ「音声SNS」と呼ばれているのですが、誤解を恐れずに言えば、誰かとの会話を仲間内にオープンにしているようなものです。テキストを入力することは原則できません。チャットや DM などの機能はありませんので、使い始めには他のチャットサービスでやりとりをしながら使うこともあります (笑)。

本音から言えば、UI の操作についても音声で完結できれば素晴らしかったのですが、そこまでは至っていません。

日本では「Dabel」も同じジャンルとして再び注目を浴びています(“声のソーシャル”は、ポストコロナ時代の新しいスタンダードになるか:井口尊仁 | WIRED.jp

自動消滅するライブイベント

さきほどあげたポッドキャストや音声ツイートは、収録してから配信する非同期型のコミュニケーションツールですが、Clubhouse はリアルタイムで同期型のコミュニケーションツールと言えます。つまりライブ配信です。

ライブ配信ですので、その配信が終われば終了です。ポイントは、アーカイブが残らない点にあります。この手法は Snapchat に始まり Instagram や TikTok、最近だと Twitter や LinkedIn にまで広がっています。これらは一人完結型のストーリーとして採用されていますが、Clubhouse の場合には最初から複数人が関わるイベントとして採用している点が面白いです。

一定時間が経てば消滅する。二度と参加することができない希少価値は、見る側に「FOMO: Fear of missing out (欠落への恐怖)」を引き起こすと言われています。そのため、たくさんフォローしないといけない、誰々さんが参加するイベントには参加しなければいけない、突発的に開催されるイベントを逃さないために常にアプリをチェックしないといけない、などなど。SNS 病とも言われています。

この希少性を活用したマーケティングはうまくできればコンテンツの希少価値を高めることができるが、下手をすれば心理的な反抗を生み逆効果になる場合もあります。

アーカイブが残らないことで、参加者のモラルを問題視する動きもあります。残らないのであれば何をしてもいいということにはならないよう利用規約がまとめられている点は評価できるとおもいます(Clubhouse コミュニティガイドラインの和訳)。また、参加者の身元保証人 (?) とも言える招待者が常にプロフィールページで開示されている点もその抑制に役立つとおもいます。

出入り自由の参加方式

リアルなイベントでは、司会者・登壇者・参加者・非参加者がいる、といった役割や関係性がありますが、これらをフリーダムかつフラットにした点も特長かとおもいます。つまり、突然発言(挙手)するのも自由だし Room に出入りするのも自由ということです。例えるなら、イベント会場にいた参加者が突然挙手することや、参加者を突然舞台にあげて登壇者の代わりにトークに参加してもらう、といった具合です。

「モデレーター ・スピーカー・リスナー」といった構造はあるものの、リスナーをスピーカーにあげることがモデレーターはできるので関係性はフラットにも見えます。ただ、その Room のモデレーターが複数人いてかつすでにつながりがある人どうしの場合、その中に入って対等に振る舞えるのかどうかはその人のコミュニケーション能力によるところが大きいといえます。

「聴きながら」ができる点を特長にあげている記事もたまに見かけますが、それはリスナーとしてのみの参加方法になるので、Clubhouse の特長を全体でとらえている話ではないようにおもいます。

個人的には、モデレーターを司会者、スピーカーはレギュラー、リスナーを雛壇芸人と見ているので、雛壇芸人としての振る舞いが得意であれば、どの Room でも分け入ることができるとおもいます。つまり、突然振られれば答えられる、いいコメントを残せる、といった具合です。

したがって、モデレーターとして活用したい人と、リスナーでいい人とで二極化するでしょう。モデレーターは他メディアでも発信していたりするのでその補完ツールとして活用するでしょうし。定常的な顧客接点の構築のために、配信時間を決めたり、告知を他メディアでするなどして、リスナーの関心を募ります。

リスナーはそうした他メディアで見ている人をこちらでもフォローすることになるので、その関係性はきっと変わらないでしょう。つまり、モデレーターとリスナーの比率は他メディアと変わらないと言えます。

逆に言うと、すでに関係性のある人どうしの会話はこのツールを使うことでさらに親密に、さらに強固な関係性を築ける可能性があります。

偏見と雑感

Twitterに偏見と考察というか雑感を書いたので、こちらでも補足しておきます。

特長は、以下4点―

  • 1人では成立しない構造
  • 無料で裏話が聞ける特典
  • 発言が残らない安心感
  • 同期かつフラットな関係性

まず、リアルタイムにその Room に参加しなければ会話は成立しません。次に、他人が開催している Room に出入りが自由なので、著名人や有名人の話を無料で聞くことができます。発言が残らないことで、オフレコの話や裏話が聞けるというメリットがあります。最後に、関係性がスピーカー同士であれば Room 上では対等になれるため、その機会を得るチャンスだと見ることもできます。

そしてこれは「野次馬精神の増長になるのではないか」と考えたのが雑感です (笑)。

そんなことを書いている最中、言論の自由を抑制されているといわれる中国では Clubhouse の利用停止が囁かれています。

さて、今後どうなるのでしょうか。

※この記事は、個人ブログからの転載です。

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さて、もうそろそろ2020年が終わります。今年は何はともあれコロナ一色だったと言えるのではないでしょうか。 毎年、振り返り記事を書いているので今年も書いてみました。仕事面というよりプライベートな面ばかりになってしまいましたが、いくつかのトピックで綴ります。 オンライン配信 コロナの影響から、突然テレワーク中心の仕事スタイルになり、Zoom や Microsoft Teams、Google Meet、Webex などのビデオ会議システムを頻繁に使うようになりました。以前から仕事はどこでもできる方なのでとくにこの変化で苦労するようなことはなかったのですが、家の仕事環境についてはいろいろと見直す必要がありました。 とくに、オンライン配信をする場合には、カメラはもちろんですがハード面でのアップグレードが必要ということがわかり、結果いろいろな機材やケーブル類を購入することになりました。ソフト面では、配信ツールとして OBS やバーチャルカメラ等のソフトが必要となり、試行錯誤の結果、マルチポストができる StreamYard を採用し、その後の配信に常用しています。同じタイミングでリリースされたプレゼンツール mmhmm とワークショップで使う miro など、オンラインで使うツールが一気に増えた感じがありました。

Playback 2020
Playback 2020
新宿の朝焼け

さて、もうそろそろ2020年が終わります。今年は何はともあれコロナ一色だったと言えるのではないでしょうか。

毎年、振り返り記事を書いているので今年も書いてみました。仕事面というよりプライベートな面ばかりになってしまいましたが、いくつかのトピックで綴ります。

オンライン配信

コロナの影響から、突然テレワーク中心の仕事スタイルになり、Zoom や Microsoft Teams、Google Meet、Webex などのビデオ会議システムを頻繁に使うようになりました。以前から仕事はどこでもできる方なのでとくにこの変化で苦労するようなことはなかったのですが、家の仕事環境についてはいろいろと見直す必要がありました。

とくに、オンライン配信をする場合には、カメラはもちろんですがハード面でのアップグレードが必要ということがわかり、結果いろいろな機材やケーブル類を購入することになりました。ソフト面では、配信ツールとして OBS やバーチャルカメラ等のソフトが必要となり、試行錯誤の結果、マルチポストができる StreamYard を採用し、その後の配信に常用しています。同じタイミングでリリースされたプレゼンツール mmhmm とワークショップで使う miro など、オンラインで使うツールが一気に増えた感じがありました。

一眼カメラの購入

そんな中、以前から買いたいと思っていたフルサイズ一眼カメラ SONY α7iii を購入しました。実は古い一眼カメラはあったのですが、オンライン配信では使えないことがわかり、意を決して購入に至りました。

ちょうど昨年末には、iPad Pro でイラストをたくさん描いていたことに比べて、今年はその分カメラで写真をたくさん撮った一年になりました。撮った写真のいくつかは Instagram にあげています。ほぼ完全テレワークでしたので、家にあるモノを中心に撮っています。動画は、5本くらい撮ってみたのですが、難しいですね。一応、Youtube チャンネルにはあげているんですが、BGM を Musicbed で探し Premiere Pro で編集しています。

現在、静止画のブツ撮りに使い、たまに録画したり、取材で撮影したり、ビデオ会議で使い、オンライン配信で使っていて、結果フル稼働しています。

24時間ライブ配信マラソン

コロナ禍で塞ぎ込みがちになっていた当時の空気を払拭したく、個人でライブ配信を24時間するというチャリティ番組『24時間ライブ配信マラソン』を企画し挑戦しました。エンタミナ田口さんにサポートいただき、計23名のゲストをお招きして24時間しゃべり続けました。

結果は、50名を超える方にご支援いただき成功することができました。Youtube ライブ配信で24時間1分23秒を記録することができました。ちなみに、配信時に田口さんとつくった楽曲『notari』は Soundcloud にもあげています (笑)。

ライブ配信番組

リアルでしていたセミナーなどのイベントも、軒並みオンラインイベントに切り替わっていきました。イベントの開催自体も中止やリスケがほとんどで、オンラインイベントへの参加は計7回程度と例年に比べても激減という結果でした。

そのうち、オーナーとして関わるプロジェクトについてもオンライン配信を開始しています。

ちなみに、友人らが開始した配信番組「ぱちはらダイアログ」と「映画でしゃべらナイト」にはゲストで出演させていただきました。

プライベートプロジェクト

今年は、3つのプライベートプロジェクトを実施しています。

  • MaaS x Card(モビリティ体験カード・デザインツール)
  • Era Web Architects(写真展・アーカイブプロジェクト)
  • barefoot(足に関わるIoTスマートデバイス開発)

3月末に完成した『MaaS x Card』は結果、150個を販売・配送し、オンラインワークショップも実施することができました。

そして、『Era Web Architects』プロジェクトを再始動。コロナでストップした取り組みを9月ごろから再開し、クラファンを実施することができました。現在、目標金額を120%達成中で、1月中旬まで募集中ですのでまだご覧になられていない方はぜひページをチェックしてください。オンライン配信番組も開始し、毎週ゲストを呼んで配信しています。

IoTデバイスの開発も、静岡の池田さんとこまめに連絡とりながら進め、自費で工作を行いハプティックを実現するしくみをスタディできました。

ブラタカシ(歴史探訪)

大河ドラマ『麒麟がくる』は最近の回はとくに観ています。戦国時代は、漫画『センゴク権兵衛』を読んでいることもあり(少し前だと『へうげもの』とか)、比較的好きな時代なのでつい観てしまいます。歴男の勅使さんから教えてもらった桐野作人さんの著書も読みながら、理解を深めることができました。

歴史好きが高じて、明智光秀が関与した丹波周辺の山城めぐりにも行くことができました。昨年訪れた、畝堀・障子堀で有名な山中城に行ったときの感動が蘇ってきたもので、また行ってみたいとおもいました。

エンタメ

映画『TENET/テネット』は面白かったですね。ちなみに、映画『鬼滅の刃』も観に行ったのですが、はじめのほうは『INCEPTION/インセプション』へのオマージュだと思いましたね。やはり深層に入るこむ描写やタイムトラベルには興味が湧きます。最近だと、Disney+ 番組『The Mandalorian』シリーズがかなり面白かったですね。最終話は必見です。

今年のはじめには、歴史好きでもあったので長編大河ドラマ『Game of Thrones』を数カ月かけて観続けたことも記憶に新しいです。ちなみに『三体』が NETFLIX でドラマ化され、Game of Thrones の脚本家が参加されることも発表されたらしい。期待大です。

格闘技とカラダづくり

3年半くらい続けているキックボクササイズのトレーナーでもある現役ファイターの丹羽選手の試合を見るたびに刺激をもらってます。前回の試合のあと、感極まって後楽園から自宅まで走って帰ったりしました。

その後(なぜか)スイッチが入ってしまい、毎朝走ることを決めて、食事を気をつけた結果、7kg 超の減量に成功しました。

そして先日、丹羽さんに無理をお願いしてアマチュアの方たちを中心にしたジムでのトレーニングに参加させてもらい、スパーリングでボコボコにされてきました (T_T)。改めて最近は格闘技に夢中になっています。

2021年

さて、2020年はいろいろな方との別れもありました。有名人の方や近しい人、連絡がとれず心配していた方の突然の訃報など。アーカイブプロジェクトでのテーマとも重なり、これからの生き方や残し方について自分でも考える機会になりました。

2020年のテーマは「」として、「地道に」「新たな地」を求める動きができればいいと考えていましたが、コロナ禍で強制的に、地を這いつくばるように少しずつしか動けない状態になり、結果いろいろな取り組みが少しずつではありますが、芽吹いてきた印象があります。

2021年のテーマは、そうした取り組みをきちんと掴む意味でも「GRIP(グリップ)」です。一見、固定化する意味が強そうなこの言葉には「気を引き締める」という意味もあります。しっかりと掴むことはもちろんですが、制御力・統制力といったスキルについて期待したいとおもいます。

最後に、歌詞を引用します。

努力をせずに夢が叶った人と
努力をしても叶わなかった人
たとえ僕は叶わない人だとしても
この足を止めはしないだろう

いつか誰もが驚くような奇跡が
この身に起きたとしても
きっと僕だけは驚きはしないだろう
起こるべき奇跡が起きただけさ

UVERworld — TAKUYA∞「PRAYING RUN

来年もよろしくお願いします。

※この記事は、個人ブログからの転載です。

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I’m a researcher and practitioner of design on the Internet. I pursue minimalism and simplicity. And I like historical and Japanese culture.